当記事では、アルバム「ア・ハード・デイズ・ナイト」を紹介しています。
「ア・ハード・デイズ・ナイト」はビートルズ3枚目のアルバムです。
日本国内盤は邦題「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」で同名映画のサントラ盤です。
ビートルズのオリジナル・アルバムで初めての全曲オリジナル曲で構成されており、収録されている全曲がレノン=マッカートニーのクレジットで構成された唯一のアルバムです。
「ア・ハード・デイズ・ナイト」は、デビュー後に破竹の勢いでイギリス国内で人気を拡大し続けているビートルズが主演の映画のタイトルです。
デビュー後2年も経たない4人の初々しい姿が詰まった、今考えればとても貴重な映画になっています。
元々はモノクロ映画なのですが、最近はAIを活用してカラー化された映画の中の演奏シーンがYouTubeなどにアップされていたりして、カラーで見ることが出来ることもあります。
カラーで観る演奏シーン。これが又、新鮮さを感じます。
映画の中で流れる曲もアルバムとは違ってキーが低かったり、アレンジが異なっていたりして映像だけでなくサントラとは違う音楽の両面から二重に楽しめる作品になっていて、ファンにはたまらない仕上がりになっています。
私は独断と偏見ですけど、このアルバム「ア・ハード・デイズ・ナイト」が一番好きです。
一言でいうと、「元気を貰える」、そんなアルバムです。
「ア・ハード・デイズ・ナイト」は元気と躍動感が半端なく、アルバムが制作された当時のビートルズの勢いを感じる事が出来る唯一の「アルバム」だと思っています。このアルバム以降のビートルズは芸術性が高くなっていく傾向にあります。
世界に羽ばたくか、羽ばたかないかの絶妙な時期での映画撮影とサントラのレコーディング。
アメリカ上陸以降は世界ツアーの多忙の中、レコーディングに時間をかける事が益々出来なくなっていくビートルズのメンバー。
そんな多忙なグループを追ったドキュメンタリーに近い「ア・ハード・デイズ・ナイト」では特にジョンの存在感が際立っていて、作詞・作曲も多いうえにメインボーカル率もとても高いです。
ビートルズの場合、メインで作詞と作曲をした人がメインボーカルをするとういうのが通例の様です。
ジョージがリードボーカルの素敵なダンスもジョンが作っていますので、このアルバムはジョンの独壇場と言っても過言ではありません。もちろんポールの「アンドアイラブハー」も名曲です。
後期はポールが中心のビートルズの印象がありますが、前期のこの時期は決して前面に出てきませんがジョンのリーダーとしての意気込みが伝わってくるアルバムになっています。
油ののったジョンを最も強く感じられるのが「ア・ハード・デイズ・ナイト」アルバムです。
A面1曲目のイントロの有名なギターのコードから始まりラストのアイル・ビー・バックのアコースティックギターのフェードアウトまで一気にたたみかける構成は秀逸です。
驚くのはB面にもいい曲がたくさんある事です。
エニー・タイム・アット・オールやユー・キャント・ドゥ・ザット、それからラストのアイル・ビーバックは何故B面なのか?と疑問に思うほどで、A面でもいい曲だと思います。
ア・ハード・デイズ・ナイトの収録曲
1曲目 ア・ハード・デイズ・ナイト
出だしのギターコードでノックアウトです。
今聞いても、全然古さを感じないしビートルズの躍動感が伝わってきます。
2曲目 恋する二人
私が一番好きな曲です。ハーモニカもいいしアコースティックギターもいい。
でも一番はジョンのボーカルがいいところです。
3曲目 恋に落ちたら
ジョンによるスローナンバー、ジョンが低音部、ポールが高音部で誰が主旋律なのかわからない不思議な名曲です。
4曲目 すてきなダンス
作詞・作曲はジョン。ジョージのメインボーカルと元気なポールとジョンのハーモニーが印象深い。映画での同曲の演奏シーンが見られます。
ジョンのリズムギターもオール・マイ・ラビングに匹敵するくらい印象に残るリズムを刻んでいます。
5曲目 アンド・アイ・ラブ・ハー
ジョージが奏でるガットギターが切なさを増幅させている名曲です。
ポールのメロディーメイカーとしての非凡な才能が垣間見えます。
6曲目 テル・ミー・ホワイ
初期のビートルズらしいという言葉がピッタリくる元気な曲です。
ジョンの元気のいいボーカルといい、ポールのハーモニーも素晴らしいです。
7曲目 キャント・バイ・ミー・ラブ
ライブでも数多く演奏されるポールの曲、シングルカットされ大ヒットしています。
8曲目 エニー・タイム・アット・オール
ジョンのボーカル。A面収録でもおかしくない隠れた名曲だと思います
9曲目 ぼくが泣く
ジョンの作品で、ジョンがボーカルをとる楽曲です。
10曲目 今日の誓い
ハリウッドボウルのライブでも演奏されています。ポールの曲。
11曲目 家に帰れば
これもまた、ジョンメインの作品でジョンがリードボーカルです。
12曲目 ユー・キャント・ドゥ・ザット
ライブでも演奏されているジョンメインの楽曲です。これまた隠れた名曲です。
13曲目 アイル・ビー・バック
ワルツバージョンのテイクを聴いたことがありますが歌いずらそうでした。
こんなにいい曲でもB面のラストなんてビートルズならではですね。
哀愁漂うアコースティックギターの音色がフェードアウトしていくのですが余韻がいつまでも残る名曲です。
「ア・ハード・デイズ・ナイト」は全曲全てジョンとポールのオリジナル曲で構成された初めてのアルバムです。
初期のビートルズらしい元気な曲もあるし切なさを感じるバラードもありの贅沢なアルバムです。
映画のサントラ盤ですが、映画内で使用される曲とアレンジの違いがあり、違いも又、ファンにはたまりません。何度でも楽しめます。
まとめ
アルバム「ア・ハード・デイズ・ナイト」を紹介しました。
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